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凡人が勝つためには、結局「好き」が必要。さらにもう一つ欠かせない大事なことは?

マガジン「つんく♂の超プロデューサー視点!」のご愛読、ありがとうございます。今回はつんく♂がプロデューサー業と子どもとの関わり合いから考えた、平凡な人間が勝つために必要なことをテーマにしたコラムをお届けします。
<文 つんく♂ / 編集 小沢あや(ピース) / イラスト みずしな孝之

我が長女ももうすぐ15歳。辻や鞘師がモーニング娘。のメンバーになった年齢を随分と上回りました。そんな彼女が言います。「アメリカにもたくさん2世や3世の歌手や役者がいて、活躍するんだよ」と。
 
彼女は「アメリカでも(日本の感覚と同じように)『親の七光り』でなんとかなってしまってる人が結構いるんだって」という世間の噂を鵜呑みにして、僕に伝えようとしている感じです。
 
どうやら、学校で彼女の友達から「あなたのパパのルートでプロになればいいじゃない」というような無責任な煽りをしてくる友人もいるようなんです。
 
長女がさらに僕に聞きます。

「そういう2世の子達って、結局すごい英才教育をされてるから上手なんだよね。私には英才教育させようとか思わなかったの?」
 
ほ〜、なるほど。

本人は、小さい頃の記憶なんてもうないんでしょう。ピアノだって、ダンスだって、サッカーだってボーカルレッスンだって「どんな才能が隠れてるかわからない」と思い、いろいろやってきました。「でも、ほとんどは続かなかったんだよ〜」ってツッコミたいところです(笑)。
 
ちなみに、僕自身も子どもの頃にはたくさんの習い事をしてきました。その経験は後々何かと役にたったことは記憶しています。しかし、その習い事の道のプロになれるような水準じゃなかったことは自分でわかっていました。

では、我が子をどんな風に見るのが正解でしょうか。

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