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「鬼滅の刃」ハワイ上映で感じた、無言の連帯!

noteマガジン「つんく♂の超プロデューサー視点!」のご購読ありがとうございます。今月も特典として、ハワイの生活情報誌「Lighthouse Hawaii」2021年6月号掲載分を加筆・編集し、購読者限定で公開します。
(文 つんく♂ / 編集 小沢あや / イラスト みずしな孝之

ハワイに、日本からの観光客の皆さんが来なくなって、もうどれくらいになるでしょうか。

日系のスーパーやアラモアナセンターで買い物していると、日本語の声が聞こえてくるとかえって新鮮です。声の方に振り向くと、在住と思われる家族だったりして、目が合ってお互い会釈したりしてね。

以前だと、アラモアナとか日系のスーパーで日本語が聞こえてくると、ほとんどが旅行で来られてる家族でした。なんとなく、「観光」ってのはわかるもんで、僕的にも「ようこそハワイへ! 楽しんでね!」という気持ちで見ておりました。時には「握手!」とか「写真!」とかね。そういう感じでした。

しかし、今は目が合うと「お互いがんばって乗り越えましょうね」みたいな、在住者同士の心と心の握手っていうんですかね。そんな同調を感じます。

30〜50歳くらいの日本人家族って、おそらくは旅行関係か飲食関係の仕事でハワイに長期出張や転居という方が多いはず。このコロナ禍での生活は、限界を超えてきてると思います。当然、日本も緊急事態宣言が出ているし、僕らエンターテインメントの業界も相当つらいです。

でも、すくすく育ってく子どもらには「ちょっと待ってね」ってわけにもいかず。学校、食事も、遊びも含めて、日々更新していかないと、追いつきません。

そういう意味で、「言いたいことはそれぞれあるにしても、頑張りましょう!」って感じの会釈なのかなぁ? って、勝手に解釈しています。

そんな現状のハワイで今、長男は日本のアニメにハマってます。「ハマってくれてます」だと違うけど、親としては「少しでも日本語に興味を持つのであれば、それはそれでいいかなぁ」って思うんです。

「のび太」の頃なら「もう、マンガばっかり読んで!」ってママが言うのに対して、今の時代なら「もう、動画ばっかり見て!」ってなるんですが、僕の今の職業を考えても、「思春期の興味あるものはとことんやらせてやった方がいいかなぁ〜」ってね。

だって、何がどう転がって、どんな職業になるかわからないでしょ? とは思いつつも、毎晩、「いつまでも動画見てないで早く寝ろ〜!」 とは言ってますがね。

話がそれましたが、長男がアニメにハマってる延長で、昨年から日本でも大爆発している映画『鬼滅の刃』がハワイでも上映されたので、観てきました。ソーシャルティスタンスを保った券売なので、客席には隙間があるんですが、チケット的にはほぼ完売。日本でも連日満員だっただけあって、ハワイでも大盛況です。

普段は子どもたちが観たい映画に行っても、日本語字幕がないので、ざっくりなんとなくのイメージで捉えているんですが、今回はアニメ自体が日本語なので、僕と妻も内容がよくわかり、大人もとても楽しめました。

さて、映画そのものも面白かったんですが、何が伝えたかったかというと、映画を観るのに並んでいるときも、上映前に椅子に座ってポップコーンを食べているときも、終わって「良かったね〜」なんて話ながら帰るときも、聞こえてくるのは全部日本語。

普段、スーパーやアラモアナで見かける人口における日本人の割合は10分の1か、20分の1。いやはや、もっと少ないか。でも、この『鬼滅の刃』を見たときは8割日本人! って感じで。

「わ〜、やっぱりハワイって日本人がいっぱい住んでるんだな〜」って、再認識した瞬間でもあり、「みんなでがんばろな〜!」と、心で叫んだ瞬間でもありました。

そんな長男が今欲しいのは「竹刀」。「自分のお小遣いで買うからいいでしょ!」と。長男よ。すっかりアメリカナイズドやん。アニメにハマった日本に来る海外の観光客の皆さんが、日本で買いたいもの、そのものやん。竹刀買うなら、ハワイで剣道習うのが一番だな(笑)。

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