
2022年一発目のひそひそ話。
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noteマガジン「つんく♂の超プロデューサー視点!」のご購読、ありがとうございます。昨年12月、モーニング娘。が久しぶりの単独コンサートを開催。それをきっかけに、つんく♂がプロデューサーとしてコンサートの演出に込めた想いを書き下ろしました。
(文 つんく♂ / 編集 小沢あや(ピース) / イラスト みずしな孝之)
昨年末、モーニング娘。が久しぶりの単独コンサートを開催しました。佐藤優樹の卒業公演ではありましたが、コロナ禍以降ずっとできていなかったモーニング娘。としての単独公演は、意義深かったと思います。
思えば、結成当初は5人だった「モーニング娘。」。結成初期の頃、彼女たちのコンサートは生演奏でした。そう言われても今の時代からすると、「生演奏って何?」ってなってるでしょうね(笑)。要するに、バックバンドやオーケストラがその場で演奏し、その音楽にのせて歌う。そういうことです。
当時はアイドルでも演歌歌手でも、ちょっとしたイベントにはマネージャーがカラオケテープを持参して、それをバックに歌ったものです。なので、その逆で「立派なコンサートをする」=「生バンド演奏」が芸能界の常識でした。モーニング娘。がデビューしたのは、まだその感覚が残っていた頃です。
当時のモーニング娘。をプロデュースするにあたって、ここらで大きな壁にぶつかりました。「コンサートの演出規模をどうするか」です。
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総合エンターテインメントプロデューサー / TNX株式会社代表取締役社長。1992年、ロックバンド・シャ乱Qのボーカリストとしてデビュー。音楽家として作詞・作曲と、「モーニング娘。」をはじめとした数多くのアーティストプロデュースを手がける。