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モーニング娘。結成25周年のコンサートツアーの武道館公演の感想を。

マガジン「つんく♂の超プロデューサー視点!」のご愛読、ありがとうございます。今回は6月末に開催されたモーニング娘。結成25周年のコンサートツアーの武道館公演の動画をチェックしたばかりのつんく♂の感想を、コラムにしてお届けします。
<文 つんく♂ / 編集 小沢あや(ピース) / イラスト みずしな孝之

今回は17期メンバーが2名加入し、お披露目となった記念すべき武道館公演。僕は動画で確認させてもらいますね。

譜久村がリーダーを2014年からやっているってことは、他のメンバーも結構しっかり長くモーニング娘。をやっているわけで。何百曲もあるモーニング娘。のオリジナルナンバーを、それぞれ何年もかけて体に叩き込んできたってことです。

新メンバーになればなるだけ、加入時点で覚える曲も多くなります。ましてや入ったばかりのメンバーがいきなり20〜30曲のメロディー、歌詞、ダンス、立ち位置などを覚えるのは至難の技。ここから数年かけて、体に叩き込んでいくことになります。

僕にとっても、卒業生にとっても、まあ、事務所や関係者にとっても、「モーニング娘。」というブランドを長く可愛がっていただくためにも、新人の加入&成長は、とっても重要な存在ですね。

ライブを構築するにあたっては、セットメニューが大事です。僕がプロデュースしてた時もそうですが、鉄板曲は重要アイテムだし、ヒット曲はなんだかんだ言っても盛り上がる。しかしその辺にずっと頼ってると、結局いつも同じようなラインナップになってしまう……。

僕も、このジレンマと毎回戦っておりました。プラス、時が進めば進むほど、総楽曲数も増えるわけで、選曲するのも大変です。

で、昨今のツアーには「待ってました!」とばかりのメドレーがあります。これを自然な感じで繋いでいく作業と、それを立ち位置含めて覚えていくのも、プロの大切な仕事だと思っております。

今回のツアーは、新人を迎えるという意味で「Happy birthday to Me!」 から始まります。この後の細かいセットリストを羅列はしませんが、白い衣装で「What is LOVE?」まで続いた前半戦。やっぱり目がいくのは、15期の緊張感。

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