マガジンのカバー画像

つんく♂の超プロデューサー視点!

月に3本以上、オリジナルのコラムやゲストを迎えた対談記事をアップします。さらに、過去コラムをすべてお読みいただけます。本マガジン内のコンテンツの一部もしくは全文は、後日無料で配信… もっと読む
このマガジンを購入すると月3本以上の記事をお楽しみいただけます。月2本以上読むなら、定期購読の方が… もっと詳しく
¥880 / 月
運営しているクリエイター

記事一覧

流行を作る東京と、アレンジする地方、そして令和の「ギャル」論。

TBSテレビの「ラヴィット!」をご覧の方もいらっしゃるかと思います。現在、番組企画で「令和のギャルル(仮)」の制作が進行中です。 「ギャル」という言葉は本来、いろんな意味を持っているのではないかと思います。今となっては語源が何語だったのかって思ったりもしますが、日本語の中で使われている「ギャル」の意味としては、やはり一世を風靡したちょっと日焼けした派手な女の子たちのことをイメージする方が多いでしょう。 おそらく1995年頃のこと。安室奈美恵さんの曲のヒットと共に、アムラー

有料
450

「水」はやっぱり大事でしょ!

日本も島国ですが、ハワイの小さな島と比べると、人口や資源含めても全然違うことは明らかですね。 ハワイで暮らし始めると、買い物に出掛けても「あれがない」「高過ぎる」「入荷まで1カ月待ち」なんてものが当然あります。特に困るのは僕の場合、仕事で使う楽器や細かな機器やパーツ類。なかなか手に入りません。 子どもに関しても、学校で使うものを急に「必要」って言われても焦ります。通販で探しつつ、近所の店を1日に何軒も回ることはしょっちゅうですよね。それでもないときは通販で予約して何日も待

Juice=Juiceとつんく♂のスペシャル座談会! 前編

メンバーのハロプロ歴。古株は10年以上在籍!つんく♂:今日はよろしくお願いします! まずは、ハロー!プロジェクトに関わってからの歴史をそれぞれ教えてください。 井上:私はナイスガールトレイニーとして3年間活動した後にハロー!プロジェクトへ加入。こぶしファクトリーのメンバーとして5年間活動して、その後Juice=Juiceに加入して3年になります。よろしくお願いします。 つんく♂:今何歳? ナイスガールトレイニーの時は、12~13歳くらいの時? 井上:そうですね。当時は小

Juice=Juiceとの座談会を終えて。

Juice=Juiceには初期メンバーはほぼもう居ないので、結成当初、僕が命名した頃とはイメージが180度変わってました。 当然、ハロー!プロジェクト内においてもそうだろうし、世間のアイドルブームの中を生き抜く過程で、力強さや知恵のようなものが、彼女たちなりに進化してったんだろうな〜って思います。強さや勇ましさのようなものを、とても感じましたね。 座談会も2組に分けたけど、本当ならやっぱ全員一緒に出来たらよかったな〜、って思います。まあ人数が多いし、非現実的かもだけど……

ハワイの風物詩「ホノルルマラソン」の現場へ!

小学生の頃、大阪に住んでいました。その当時、ハワイといえば「ドリフターズが参加するホノルルマラソン」だったのを記憶しています。古い記憶で曖昧ですが、おそらく正月番組でした。 ドリフターズのメンバーがホノルルで行われるマラソンに参加して、一緒に走る人とおしゃべりしたり、途中でリタイアしたり。ワーワー言いながらも、なんとなく楽しそうにマラソンをしてる映像が記憶にあります。 お正月番組なので、「きっと年末に収録したんだろうな~」っておぼろげに思ってましたが、ハワイに暮らすように

僕の歌に「リズム」がなかった頃。

つんく♂から、モーニング娘。'24と前リーダー・譜久村 聖へのメッセージ。

2023年11月29日に譜久村聖がモーニング娘。を卒業しました。 僕は現場に立ち会っていませんが、すぐ動画を観せてもらいました。本人たちが一番感傷的になったのは間違いないと思うけど、僕は僕なりにたくさんの思いもあり、これまで言語化するのがまあまあ難しかったです。セットリストに並ぶ楽曲だけでも、たくさんのことが溢れてきますからね。 前置きはさておき。年に数回しかライブを行わないグループは別ですが、どんなグループでもツアーを20公演以上行うとなると、その日、その公演での出来不

孫泰蔵が見破った「つんく♂プロデュース法と世阿弥との共通点」 孫泰蔵×つんく♂スペシャル対談

『凡人が天才に勝つ方法』で感じた世阿弥の『風姿花伝』孫:つんく♂さんの『凡人が天才に勝つ方法』。僕、何度も読ませていただきました。   つんく♂:ありがとうございます!   孫:この本って、読みやすくて、わかりやすい、つんく♂さんのノウハウがつまったビジネス書のように見えますが、僕には全然違って見えたんです。   つんく♂:それはどういうことでしょう?   孫:僕、ものすごく好きな本があるんです。それは、能楽の礎を築いた世阿弥が書いた『風姿花伝』という書。世阿弥が能についての

急ぐときこそ、ご用心。事前準備は大事です。

今年のコラム第一弾は、事前準備と車の故障についてです。 コロナ禍に入る前は、今よりもっと気軽に日本〜ハワイの行き来もできました。しかし、観光であれビジネスであれ、みなさま少々足並みが重くなっているようです。とはいえ、僕はありがたいことに日本での仕事もあり、時折帰国します。

2023年、ありがとうございました。来年以降の抱負を宣言します!

2023年、僕は55歳になりました。もうすぐ新しい年を迎えるわけですが、モーニング娘。も譜久村が卒業し、これまた新しい時代を迎えます。 アイドル界隈も、ずいぶんと雰囲気が変わってきましたね。コロナ禍に突入する直前までは、日本のアイドル界隈もいろんなジャンルが入り乱れながらも、みんな楽しそうに過ごしてました。 それが2020年以降、アイドルがファンとの近距離でのイベントや握手会などが出来なくなって、活動が一気に縮小したことは周知の事実でしょう。さて、本年最後に僕がちょこっと

アマチュアこそ、主導権を握れる素人になろう。

モーニング娘。の結成時のようなドキュメント番組も、今のようなSNSも無い時代。アマチュアバンドの宣伝力のすべては「口コミ」でした。 前回書いたように、1990年代初頭、僕たちはアマチュア5バンドで徒党を組み、イベントや城天を始めるようになりました。 どのバンドも無料ライブ終了後に観客との雑談タイムをし始めると、そのうち有料ライブのチケット販売のきっかけが出来るようになりました。すると、どのバンドの有料ライブも動員が50人をさくっと超え、ワンマンライブでも動員が100人を超

ハワイ生活で、ほっこりする瞬間。

ハワイに長く住んでいると、いつの間にやら、自分自身も街の雰囲気に溶け込んじゃいますよね。僕も普段は半ズボンにTシャツ姿でウロウロしちゃってます。手を抜いてるとか、気を抜いてるとかいう気持ちではないですが、子どもとの生活なので毎日の送迎が基本です。スーパーでの買い物も送迎の流れなので全然気取っていません。普通です。

9年間、モーニング娘。のリーダーを務めた譜久村 聖から全メンバーへのメッセージ

つんく♂:譜久村からの全メンバーへのコメントをもらおうかな。俺の感想はあんまり入れず、どんどん語ってもらうパターンでいくね。じゃあ、17期の弓桁(朱琴)から。 譜久村:「加入したばかりの子に、私の熱量を合わせすぎたら駄目だよな」って最近思うんです。「気合いでやるよ!」って言われても「なんだその気合いって」ってなるだろうし(笑)。だからこそ、新メンバーに寄り添いながら、「モーニング娘。はこういうグループ」ってことを、伝えていきたいんですよ。 でも、朱琴ちゃんは最初からモーニ

譜久村 聖との卒業記念対談を終えて。

さて、先日お伝えしたように11月に帰国した時、譜久村と卒業後に関して話しておきたいなと思い、お互いに無理くりスケジューリングして90分対談してきました。 というのも、卒業後、「どうする、こうする」という話はまだ世間的に発表してないようだし。言いづらい要素でもあるのか、何かを企んでて計算してるのか、ただ単にバタバタしててそれどころじゃないのか。「いずれにしても、ちょっと『空気』を入れてあげられたらいいのかなぁ〜」って思ったわけです。が、会ってみるとその謎が判明しました。