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モーニング娘。12期・13期メンバーとの座談会を終えて。

マガジン「つんく♂の超プロデューサー視点!」のご愛読、ありがとうございます。今回はモーニング娘。12期・13期メンバーとの座談会を終えた後のつんく♂の感想を、コラムにしてお届けします。
<文 つんく♂ / 編集 小沢あや(ピース) / イラスト みずしな孝之

久々に会ったというか、初めてというか。表現が難しいですが、モーニング娘。の12期メンバーである野中、牧野、羽賀、そして13期の横山と座談会をしました。

モーニング娘。が歌う曲に関しては、ほとんどのプロデュースを担当しています。が、ことメンバー選考については、最終審査までを担当したオーディションは、11期の小田さくらまで。

その後、12期のオーディションは途中まで参加。最終選考には関与していませんでした。それ以降のオーディションは、途中経過や結果の報告を受けてるという感じです。

これまでならば、メンバーの素の顔や、それぞれの距離感や関係性については、ライブのリハーサル現場で温度感を掴むことができました。しかし、今はそういう場に立ち会うこともほぼありません。なのでレコーディング時の声やジャケット写真、ライブの映像を見て、彼女たちの中身を想像する……という感じで作曲を続けてきました。

ただ、15期メンバーが加入した時はタイミングが合ったので、すぐ座談会をすることが出来ました。彼女たちの人となりは、なんとなく掴めている気がしています。

もちろん9期の譜久村、生田。10期の石田。11期の小田に関してはオーディションからじっくり特徴を見てきたので、個性も掴めていると思っています。

しかし、ちょうどグループの真ん中の世代である野中、牧野、羽賀、横山との絡みが一番少なかったんです。ここでじっくりと話せる機会を作り、彼女たちとの会話で掴んだ内容を、今後の作品制作に良い意味で投影出来れば! という思いで、座談会をしてきました。

今までもそうでしたが、僕はメンバーへの当て書きをしてるつもりでなくとも、やはり誰がどう歌うかをイメージしながら作品を作ります。こうやって彼女たちとコミュニケーションをとることで、また違うアイディアやイメージが浮かんでくるはずです。なので、今回の座談会はとても有意義でした。

ひとつだけ、はっきり言えることは、オーディションで会話をしたり、審査をしてきたメンバーに関しては、数年会ってなくても、初めてあった頃に感じた印象は大きく変わらないんです。大人になっても本質的なことへの違和感や「こんな子だったっけ?」ってなることはあまりありません。

譜久村にしてもハロプロエッグ(現・ハロプロ研修生)時代から見ているし、モーニング娘。に選抜する前にもじっくり話してきました。だからこそ今、立派な大人になって長期間リーダーをしている譜久村の中にも「あの頃の譜久村」をたくさん感じます。

これは受け取り方を間違えると、「え? じゃあ人間として全然成長出来てないってこと?」ってなってしまいますが、そういう意味ではありません。

人間としても、歌手としても、風格含めて、考え方や責任感も強くなってるし、歌手として、パフォーマーとしてのスキルは半端なく高くなっています。でも、なんちゅうか。本質な部分はずっとちゃんと譜久村で居てくれてるんです。

これは安倍なつみや辻希美に久々に会ってもそうです。もう、みんな立派な母親なんですが、「あの頃と変わらへんな」と思えるのです。

で、そんな感覚を持った中で4人に会ったわけですが、ひとりひとりの感想を。

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