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モーニング娘。’23 2023年8月30日発売Album「モーニング娘。ベストセレクション~The 25周年~」セルフライナーノーツ、完全オリジナルの新曲に関して

モーニング娘。の25周年を記念したベストアルバム「モーニング娘。ベストセレクション~The 25周年~」の中に収録されている完全オリジナルの新曲に関して解説させていただこうと思います。
 
HEAVY GATE / モーニング娘。’23
作詞:つんく 作曲:つんく 編曲:大久保薫


心の扉を開こう!というような歌詞は、
世の中的にも、まあ、よくありがちなのかもしれません。
 
ただ、この主人公はやはりかなり複雑で、
なんとかしなきゃいけないとも感じつつ、
周りのみんなにも「笑ってね」「優しい人だね」「叱ってね」って言ってて、
でも、自分がちゃんと出来てないから、
なんとなく後ろめたい。
 
でも「漸く行く、私行く」と決心はしてる。
 
旅立つよ、行くよ、行くよ!
って言ってるけど、なかなかその次の一歩に進めない。
 
本当は甘えて、頼って、
本音をぶつけたいのに、どっかでストップ。
で、結局は「孤独ガリータ!」になっちゃってるって話で・・・
 
結論、無理って言ってても
それも無理
やるしかない!って話ですね。
 
サウンドは体で感じてください。

ダンスのイメージです。↓

イントロなどは、細かい揺れ。
電車の中で吊り革もって揺れてるようなイメージとか。
でもちゃんとビートはある。
ピョコピョコとモグラ叩きみたいに何組とかに分けて
ディレイが起こってるようなシーンもあっていい。
 
でも、基本はユニゾンダンス。
 
サビだけ、「情熱的な」いわゆる振り付けダンスになってもいい。
しかし、ビート(リズム)はしっかりとる。
全体的にあんまり歌詞を追っかけない。(ストーリー性は要らない)
 
リズムが止まったり、アクセントのあるところは、
しっかり合わせる。アクセントを取る。
「孤独ガリータ」のところは何か特徴的な全体で作る形がほしい。
 
言葉のない間奏の部分は競泳してるイメージとか、
もしくはビデオ巻き戻ししてるようなイメージとか。どっちもあってもいい
 
くらいなざっくりイメージを先生に伝言し、それを形にしてもらったのが、
こないだのライブ映像です。
 
まだまだ改良もされてくだろうし、新人も加わるので、ここからの発展が楽しみですね。

なんざんしょ そうざんしょ / モーニング娘。’23 
作詞:つんく 作曲:つんく 編曲:大久保薫
 
「でっかいパフェ」ってフレーズを使ってみたくって・・・
 
最近、テレビなんかでよく見るデカ盛りタイプの「映え系」の
食べものって一回チャレンジしたくなるやん!
 
たいていは一回行ったら「あ、まあ、次はもうええかぁ〜」
みたいなものも多いかもしれない。

けど、こういうのってテレビで見た後の「出かける時の言い訳」
というか「きっかけ」みたいなもんなんです。

彼と詳細をグリグリっと詰めると
「面倒、ああ、もう行くのやめとこ!」
ってなるので、
ふんわり行くか行かないかを決めるくらいにして、
後は実行あるのみ!なんですが。

とはいえ、混んでたり、予約が必要だったり、
その日がそれを食べたい気分じゃなくなったり・・・。

なかなか、そう上手くはことが運ばなかったりするもんなんですよね〜。

結局人生論になって「でっかいパフェ」のことは一旦横において、
「てか、この先、どうやって生きてくの!」みたいな説教タイムみたいになってて。

男の子が「あれ?なんか雲行きが違う方向にむき出したからひとまずパフェに急ごう!」
ってな感じですかね(笑)。
 
1番の頭、井上、
2番の頭、弓桁と、新人始まりです!
 
こういう曲って歌い回しも難しいし、
テンポも速めだし、歌割りも細かいので、ペラペラ漫画のごとく、
どんどん進んでいくんですが、こういうのがグループでやってる醍醐味ですよね〜。
 
新人もベテランも含めてみんなで1つの作品を仕上げてく感じ、
俺は大好きで、モーニング娘。の本来の姿なんじゃないかなぁ〜って思います。
 
歌詞が可愛いとかだけでなく、歌の表現や、ニュアンス、
なんだから顔まで、どんなふうに歌うかでイメージ変わってきますからね。
 
まさに団体芸!
新人にとっても最初の曲なんで、思い出の作品となると思います!
 
 
悲しくなるようなRainy day / 生田、石田、小田、野中、羽賀 
作詞:つんく 作曲:つんく 編曲:平田祥一郎

僕としては作っててノリノリになってくるタイプの曲でして、
誰にどうやって歌ってもらうか、が、悩みどころでしたが、
野中、羽賀、牧野、横山、らとも対談出来たというのあって、
企画の段階で、
あ!プッチモニ。「ちょこっとLOVE」と。たんぽぽ「ラストキッス」を
入れて振り分けていけば、なかなか深いベスト盤に仕上がるぞ!
と、そう思いました。

で、この曲は、
生田、石田、小田、野中、羽賀を抜粋して、
 
「さあ、ええ感じの歌ってもらおか〜」
 
ってな感じで、大人路線で攻めてみました。
 
彼氏ではない、ほぼ彼氏な君。

甘えたら、それなりにちゃんと構ってくれるし、
わがままもそれなりに聞いてくれる。
なのに、束縛はしてくれないというか、
なんにも決めてくれない。
ズルいな〜。
 
雨だし、「迎えにきて」って言ったのかな。

すぐ来てくれたのはいいんだけど、
寄り道もしてくれないし、
音楽もかかってないし、面倒くさいなら来なきゃいいのに・・・
 
みたいなね。
(笑)
 
ちょっとハネてる曲だけど、
可愛くもなりすぎず、まったりしすぎず、ちょうどいい感じの
ニュアンスで歌ってくれたと思います。
 
こういう歌詞を初期Berryz工房や初期℃-uteが歌うと、
結果、雰囲気的にも可愛く仕上がります。リアリティがないから良い!ってやつです。
それはそれで萌えで、そういう勝ちパターンってあるんです。

が、

今回の歌唱メンバーの年齢的にもちょうどドンピシャだし、、
世の中、コロナもあったので、長時間ダラダラ出かける習慣が
だいぶ減った社会なので、
この歌詞、この場面は2023年の彼女たちや同世代になんだか
ちょうどいい曲だなぁ〜って自画自賛しております。
 
雨、降ってても降ってなくっても、
帰りたくないんだろうけどね。
 
でも、彼がグイグイきまくる人なら、それはそれで彼女としても冷めてくんだろうね〜。
ちなみにRAPパートは一番最後に書き上げました。
なんか物足りなくなって足しちゃいました。
 
みんなRAPもGOOD!でしたよ!

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