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つんく♂の超プロデューサー視点!

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2023年9月の記事一覧

同業者と徒党を組もう。人気と実力と動員力の違いをしっかり分けて考えよう。

気がついたのが、「集客30人くらいのバンドを5組集めたら、単純計算で150人の動員になるし、盛り上がってる感じがするんちゃうか」という発想です。それが後のハロー!プロジェクトの構想にも繋がります。 こうすることで、自分たちの実感だけでなく、他のバンドマンやライブハウスからの印象が変わります。さらにはファン同士、ライブハウスに出入りする中高生たち同士も会話も弾むようにもなる。「あっちがいいよね。こっちがいいよね」「あのバンドのファンじゃないけど、この曲は好き」「曲は好みじゃな

ビジネスの世界で活躍する人の共通点って? 北野唯我とつんく♂が語る、成功の法則

オーディションや採用のときに見るポイント北野:つんく♂さんは音楽だけでなく、人を見るプロでもあるのかなと思うんですけど、どんなところを見ていますか?オーディションでは「おでこ出して」と言って、心を見せられるかを判断してると本に書いてありましたね。 つんく♂:オーディションのときで言うと、自分のエピソードトークでどれだけ本当のむき出しの自分を出せるかが重要です。もちろん散々擦ってきた鉄板トークも重要ですが、こっちが会話を掘り下げて突っ込んでみたり、もっと違う質問をした時に、

凡人が結果を出すには何をする? ベストセラー作家 北野唯我×つんく♂ 対談

根拠のない自信が、積み上げた実績で本物の自信に変化北野:僕は『天才を殺す凡人』という本を出しているのですが、つんく♂さんの新刊と関連しそうだなと思っていたので、今日お話しできるのを楽しみにしていました。僕は今35歳で、思春期真っ只中にモーニング娘。がいましたし、家族にもこの対談のことを話したら「いいね!」と言われました。今日はよろしくお願いします! つんく♂:こちらこそ、今日はありがとうございます。よろしくお願いします! 僕らはお互いに「凡人」と「天才」について書いている

つんく♂がプロになった日〜モーニング娘。&ハロー!プロジェクト25周年に寄せて〜

僕のキャリアは、1988年の大学生の時に「シャ乱Q」を結成し、大阪でアマチュア活動を開始するところから始まりました。 正直、バンドとしてのテクニックが100点だったかというと、そうではありません。メンバーみんなが自覚してたので、いろんなアイデアを振り絞ってファン獲得に焦点を絞り、奮闘しました。 僕たちが天才ではなく凡人バンドだったのは、言うまでもないでしょう。しかし、バンドの知名度が上がるなら、どんなことにでもチャレンジする貪欲さはあったと思います。 その結果、91年に

車社会なのに……ハワイの道悪(みちわる)事情。

『まつもtoなかい』と『ROCK IN JAPAN FES. 2023』のひそひそ話。

8月は「まつもtoなかい」がオンエアーされて、結構反響がありましたね〜。ハワイに戻っても、ローカルのみなさまから「見たよ〜!」ってたくさん言ってもらいました! それにしても、ゴールデンのバラエティー、しかもトーク番組への出演ってすごいことじゃないですか? PCに向かってコトコトタイピングしてる状態でテレビに出るんだよ! 声をかけてくださった松本人志さんにしても、賛同してくれた中居くんにしても、当日になるまでどんな形で収録するか、ピンと来なかったと思います。タイピングしてる間

「凡人が天才に勝つ方法」に込めた想い。

ついに完成! 3年かけて書き上げた、久しぶりの著書です! タイトルの通り「凡人が天才に勝つ方法」を、いろんな例と共に、僕個人やモーニング娘。のプロデュースで体感した具体的なエピソードを交えて、読みやすく仕上げたつもりです。 「要するに人口の95%以上は凡人なんだ」というのが僕の仮説持論です。だとして「じゃあ凡人が一体どうやったら『天才』に勝てるのか」ということをいろんな角度から分析し、僕なりに言語化しました。 あ、当然ながら僕も「凡人」組の一員です。それを前提に、先ほど