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『まつもtoなかい』と『ROCK IN JAPAN FES. 2023』のひそひそ話。

マガジン「つんく♂の超プロデューサー視点!」のご愛読、ありがとうございます。今回はつんく♂がゲスト出演した『まつもtoなかい』(フジテレビ)と、モーニング娘。'23が出演した夏フェス『ROCK IN JAPAN FES. 2023』感想をひっそり綴ります。
<文 つんく♂ / 編集 小沢あや(ピース) / イラスト みずしな孝之

8月は「まつもtoなかい」がオンエアーされて、結構反響がありましたね〜。ハワイに戻っても、ローカルのみなさまから「見たよ〜!」ってたくさん言ってもらいました!

それにしても、ゴールデンのバラエティー、しかもトーク番組への出演ってすごいことじゃないですか? PCに向かってコトコトタイピングしてる状態でテレビに出るんだよ! 声をかけてくださった松本人志さんにしても、賛同してくれた中居くんにしても、当日になるまでどんな形で収録するか、ピンと来なかったと思います。タイピングしてる間の間の取り方とか、トークのピッパリだし方などなど、お二人のプロのテクニック、見事でしたね。出ているこちらも楽しかったし、あっという間でした。

正直、僕も「どんな風になるんだろう」って不安も大きかったんです。ブッキングが決まった直後から番組スタッフの方々と何度も何度も打ち合わせを重ねたおかげです。僕の話したいことも準備できたし、うまく行ったと思っています。モーニング娘。OGの後藤や辻、現役メンバーの譜久村も、自分の位置をしっかり確保するプロのトークでした。

しかし、FUJIWARAが入って来てからの爆発力はすごかったな〜。FUJIWARAとは収録前には一切LINEもせず、お互いわざとぶっつけ本番で行った方が新鮮やろ! って感じの攻め具合だったように思います。それは後藤や辻、譜久村も同じです。前もって「こんな感じでいくね」みたいなのはお互いに一切ありませんでした。

「つんく♂だけのトーク部分」「モーニング娘。が来てからのトーク部分」「FUJIWARAが来てからの大人数でのトーク部分」それぞれ、どれくらいの時間配分かわからんけど、FUJIWARAが来てからの松本さん安心感顔というか、「よっしゃ! ここからはええんやな」って感じのあのアクセル回した様子は、瞬間的にボワッと火をつけるマジシャンの炎マジックのようで「あっぱれ」感がすごかったです。ありがとうございました!

で、話は急に変わるけど、8月13日の「ROCK IN JAPAN FES. 2023」に参加したモーニング娘。の動画を拝見しました。メンバーから「フェスに出る時の心構え」について質問もあったので、映像を送ってもらったんです。

最近のフェスって、超有名なロックバンドも、超マニアックなバンドも、超可愛いアイドルも、あれもこれも違和感を楽しむかのようなブッキング方法で「なんだかそれはそれですごいな!」って思います。

「みんな、自分のお目当てのアーティスト以外は見ないんじゃないの?」とも思ったりしますが、フェス内での移動も大変だし、せっかく来たのだから色々観ますよね。

なので、モーニング娘。がフェスに出ることで、普段彼女たちにあまり興味がない音楽ファンのみなさんにも注目してもらえる。こういったフェスに出演させてもらうのは、とても良い経験になりますね。単に新しいファンを獲得するためだけでなく、なによりメンバーにとっても刺激になります。

もちろん「ハロー!プロジェクト」という「ホーム」でのライブもとても大切。ファンにとっても居心地の良い場所です。なによりメンバーにとっても、わかったところに弁当がおいてあって、着替えがあって、知っているスタッフに仲間。うーん! いいですね。落ち着きます。

でもフェス参加の場合は限られたマネージャー&スタッフと共に、どこになにがあるかもわからない中、いろんなジャンルのファンの前で歌い舞う。不便、不慣れだからこそ、得るものも多いんだと思います。

が、僕にとって何が「いいな〜」って思うか。それは、モーニング娘。がとても自信(自尊心)を持っているという点です。おそらく歴史含めた自分たちのこれまでにやってきたこと、自分たちの歌う音楽、そしてパフォーマンスに対して、かなりの手応えを感じているんです。

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