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普通の人が輝くための7つの方法

マガジン「つんく♂の超プロデューサー視点!」のご愛読、ありがとうございます。最近「普通の人が、良い意味で目立つには?」を考えたつんく♂。たどり着いた7つの方法をご紹介します。
<文 つんく♂ / 編集 小沢あや(ピース) / イラスト みずしな孝之

これまでにこのnoteで「庶民」とか「平凡」って言葉をよく使ってきましたが、「普通」という言葉って本当に難しいな〜、って思っています。「普通」の定義ってなんだろう? って話です。

たとえば、誰かが「私はごく普通です」と話すのを聞いた時、「普通だからそれで良い」とも取れます。ちょっと良い大学に行ってたとしても「いえいえ、普通の大学です」と答えると、「謙虚な人だなぁ」と捉えることもできます。

一方で、友達に恋人を紹介される時に「まあ、普通普通。普通のいい子だから」ってな具合に、念を押されると、「逆になんか危ないんちゃうか〜」って思うことも。

一般的に「普通」のままでいるより「もっと輝きたい!」と思っている人が多いのでしょうか。それとも「普通のまま、なんとなく過ごしたい」って思う人が主なのか。謎です。

大阪人はちょっと変わってるので、「あんた変やな」って言われると「せやろ!」ってすぐに答えたくなるくらい、「変」が褒め言葉だと捉えられています。僕が住んでた頃の大阪人なら「あんたほんま普通やな〜」って言われたら、それはそれは屈辱的に感じたと思うんです。

でも、そんな大阪人のたくさん集まる近畿大学の入学式に10年以上前から関わらせていただいてますが、僕が学生の頃から考えるとすでに35年くらい経つわけで……学生も様変わりしてきているように思います。

あんなに「いちびり」が多かった近畿大学の学生。昔は、入学式もみんなそれぞれド派手なスーツで登場していたように思います。なんせ時代もバブル真っ只中だったし、DCブランドブーム。肩パットのめちゃ入ったスーツやボディコンさながらの服で入学式にくる子も多かったんじゃないかな?

それが今ではみんなお揃いの、黒いスーツです。大学に「なんか指示してるんですか?」と聞くと、「いえ、いつの間にかどんどんこんな風になっていきました。大学側は一言も衣装に関しては指示をしていません」と。ほ〜。これも時代なんかもね〜。

ま、無難(要するに普通)なスーツを一つ持っておけば、その後も何かの面談やちょっとした正装な場面でも無難に乗り越えられるもんね。そういう意味では経済面でもちゃっかりしてるはずの大阪人の知恵なのかもしれません(笑)。

さ、ここからが問題です。僕が思うに、あの大阪ですらある種「無難」になり、「普通」が良い、という考えが浸透してきてるのであれば、今こそ目立てるチャンスです。

普通=皆と同じ
普通=目立たないでやり過ごしたい

というマインドなわけです。

僕らはミュージシャンだったので、人一倍目立つことを考えましたが、おそらく「普通」に生きているより、「目立つ」ということは、たくさんのエネルギーを消費します。アイデアを出したり、必要なものを買いに走ったりなど、時間も費やします。もしくは下手するとうざく思われ、嫌われちゃうというリスクが伴います。

「生きる」というのはそもそもがリスキーです。だからこそ、無難に無難になっていきますよね。めちゃわかります。

モーニング娘。や、アイドルの候補生達も、グループの人数が増えていけばいくほど、なぜか個性が削がれていきます。目立つと先輩に注意されるからか、それとも「私だけなんか変かな」というような弱気な気持ちになるのか。

そういう面もあるはずですが、昨今では悪目立ちするとSNSでの書き込みなんかも気になって「炎上するくらいなら控えておこう」ってな発想になったりもします。つまりはどんどん個性がなくなっていくわけです。

みんな環境に染まっていく。なので、逆にほんの少しの勇気で、他の人と違う自分になれるんです。

モーニング娘。やハロー!プロジェクトのメンバー達も心して読んでほしいんですが、「自分自身が、よっぽど意識しないと識別されない」ってことです。

横に並んで一緒に写真を撮れば、「隣の人と私は全然違う人」だって「自分は」わかります。でも集合写真となると、前髪ありのセミロングでちょっと茶髪な人が7、8人いたら、ほぼ個別認識はされないでしょう。

今でこそ、たくさんの人がBTSのメンバーをそれぞれ認識出来るようになったと思います。でも、K-POPアイドルが10組居たとして、個別認識出来るようになるには、相当な洞察力が必要です。

だからといって、目立つためにモヒカンにしたり、丸坊主になったりしなさいって話ではありません。それくらい意識しないと、人間というのは丸く収まってしまって、いわゆる「普通」になってしまうよ、というお話です。

いかにして、いい目立ち方をするか。そして、どう輝くべきか。その辺を意識して日々過ごしてほしいものです。さて、長くなりましたが、「自分を輝かせるための方法」についてお話します。

1.計画を立てる

まずは大雑把でいいので、計画を立てることからです。

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