令和は、「超バランス型人材」の時代。
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令和は、「超バランス型人材」の時代。

noteマガジン「つんく♂の超プロデューサー視点!」のご購読ありがとうございます。今回のつんく♂書き下ろしコラムのテーマは『令和は、「超バランス型人材」の時代。』です。
(文 つんく♂ / 編集 小沢あや / イラスト みずしな孝之

2021年もいよいよ大晦日が近づいてきました。今年はオリンピックやパラリンピックもあり忙しい一年でしたが、振り返ってもコロナ一色。そう言っても、過言ではないでしょう。

最近は急に「〇〇ガチャ」「××ガチャ」とワイドショーや週刊誌でも目にすることが多くなりました。これは急に始まったわけでなく、昔から世界中にある格差社会を意味するわけですね。

それこそ僕もこれまでに歌詞に書いてきた、「人間って不公平」って話。なんちゅうか「人生ってのは不条理の中、生きてくしかないんだな」っていうことを、僕もこれまでにも何度も体感したからだと思います。

「だって 生きていかなくちゃ」
「Crazy 完全な大人」
「What is LOVE?」
「TIKI BUN」
「ジェラシー ジェラシー」

などなど、自分でも検索してみたら結構書いててびっくり……。

よく見かける「親ガチャ」って言葉もですが、なんなら「国ガチャ」。それも超えて、「時代ガチャ」って話にもなっていきそうですね。何にしても人間生まれてくる時にその条件を選べないってこと。

一説には「赤ちゃんは親を選んでから、生まれてくる」とかなんとかいう考えもあるんでしょうが、そういうお話は今回はさておき、本題に入っていきます。

僕自身もそうでしたが、生まれて育って思春期に入ってくると、「なんでこんな顔なんだよ」「もっと身長が欲しい」「もっと高級車に乗ってくれよ」「あ〜あ、家が金持ちだったらな〜」というようなことでジレンマに陥ったこと、ないですか?

要するになんでも親のせいにしちゃう感じ。「ルックス」も「体格」も「勉強出来る出来ない」も、「運動能力」も全て自分の親を見て、自分の限界を知ってしまう感覚っていうんですかね。

出来のいい友人、知り合い、テレビのタレントや有名スポーツ選手を見て、「あいつはいいよな〜」「俺ばっか損だよな〜」みたいに思ってしまう。挙句の果てには、「誰も産んでくれなんて頼んでない!」とか「生まれてこなきゃ良かったよ」などとスネた発言をしてしまう……。

よくわかります。でも、これすべて「ガチャ論」でいうところの「親ガチャ」ってヤツなんでしょうが、だとしてどうすりゃいいか、考えていきましょう。

エンタメの世界においては、2世3世タレントが存在します。ってことは、親によって子どもの未来は大きく左右されているのも事実です。とはいえ、世の中にごまんとタレントやアーティストがいる中で、全員の子どもが成功しますか? となると、そうではありません。

親がどんなに有名人やすごい人であっても、全員が全員その才能を引き継ぐわけではないんです。興味がない2世、3世もいるでしょう。

同じく、政治家さんも2世3世が当たり前と言われますが、全員が全員同じようにえらい人になってるわけではないと思われます。おそらく、その環境の中で適応能力のある人が登っていくわけです。そういう場合は普通の出世した人よりは目立つでしょうね。

あ、でも、それが親ガチャってヤツなんであれば、確かにそうだ! 要するに、やっぱ世の中不条理だらけで、不公平ってことです。

「みんな同じ能力で生まれてくるわけでなく」
「みんな同じ環境で生まれてくるでなく」

なので、「努力すれば報われる」「頑張ればきっと成功する」「誰でもやれる」「夢は叶う」などとつい歌詞にしちゃいたくなってしまいますが、報われないものの方が多いよね〜。

本当は、そう信じたいし、努力すれば報われるものもたくさんあるんです。でも、100%ではないことは確かです。人間、そう簡単に変われません。なんちゅうか、100mの徒競走でスタート位置が、走る前から50mくらい違うスタートって感じ、それが人生です。悲しいです。切ないです。

それを踏まえて、では人間、それでもどうやって勝ってくか。目立ってくか。ここがポイントです。

出発地点は違っていたとして、人生は100m走だけではなく、どっちかといえば、マラソン。いや、マラソンというよりは10種競技の得点を、毎年積み上げていってるようなものでしょうか。

令和は、「超バランス型人材」の時代。

8月にオンエアになった林先生の「初耳学」というテレビ番組出演時に少し話をしましたが、僕は「令和は超バランス時代」だと思っています。

冒頭で書いたように、「人生は不公平」であることを前提とすると、我々は生まれながらの「天才」と「それ以外の凡人」に分かれます。

問題はこの「凡人」の中で差があるという点。

運動神経のいい人。
暗記ものは任せて!って人。
無類の昆虫好き。
料理が上手。
暗算が得意などなど……。

別にプロになるわけでもないが、なんだか人より長けてる人。いますよね。

なんとなく、これまでの日本の教育においてもエンタメの世界においても、「芸は身を助ける」というが、それはまさにその通りで、人より一芸秀でていれば芸能界で一花咲かせる可能性があります。

僕もずっと「芸能界は一点突破だ!」と、そう思ってました。「なんでもいいから人より優位なことをより優位な方向に!」と。

しかし、最近のエンタメ界を見ていると、どうもそうではないように思ってきました。どうやら単なる一芸たる才能だけでは長らくその道で食っていけないように思うんです。

今から40年前の日本では、ローティーンでも、才能があれば、歌手として一躍スターになり、あっという間に億万長者の仲間入りするというようなこともあったでしょう。

いえ、それは今も同じこと。タレントであれ、YouTuberであれ、ローティーンでも、ひょんなことがきっかけで一躍バズってしまえばサラリーマンが一生かけて稼ぐような金額をものの数年で稼いじゃう人もいると思います。

問題はそれを何年続けるか、続けられるかという話。僕はここ最近のエンタメ業界を見渡してもビジネス界隈を見渡しても、やっぱバランスのいい人に人気や仕事が集中してるように思うんです。

あんまりふわふわした話をしてもわかりにくいと思うので、少々具体的な話を書きます。

もし、アイドルやタレント、役者、芸人を目指すのであれば、次の10項目のバランスチャートを作ってください。そのチャート内の面積が大きければ大きいほど、長くエンタメの世界で生きていける、令和という時代に求められた人材なんじゃないか。僕はそう思っています。

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「スキ」めちゃええやん!
総合エンターテインメントプロデューサー / TNX株式会社代表取締役社長。1992年、ロックバンド・シャ乱Qのボーカリストとしてデビュー。音楽家として作詞・作曲と、「モーニング娘。」をはじめとした数多くのアーティストプロデュースを手がける。