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セルフブランディングは前髪から! 今すぐ出来る、印象アップ術。

マガジン「つんく♂の超プロデューサー視点!」のご愛読、ありがとうございます。長年、オーディション審査では「おでこ、出してみて」と声をかけてきたつんく♂。その裏側にある想いをコラムにしてお届けします。
<文 つんく♂ / 編集 小沢あや(ピース) / イラスト みずしな孝之

中2映画プロジェクトが始まって、早4年。

このプロジェクトを大まかに説明すると、ヒロインを目指す候補生たちを募集し、オーディションを経て、映画デビューを果たす、という流れです。

その中で、映画の主題歌を作ったり、それらの曲を歌うアイドル研修生が生まれたりと、小さいながらもエンターテイメントのインフラが整ってきました。

さて、今回はここまでの流れを踏まえて、大事なことをお話ししたいと思います。タレントやアイドルとして……いえ、それだけでなく人間としてのブランディングで何が大事か? に絞ってお話をしていきましょう。さて、それは何か。

スバリ、答えは一つ。「顔を覚えてもらうこと!」。これにつきます。

僕流のアイドルのオーディション法として「おでこを見せてもらう」というシーンだけが変に注目されたりします。

確かに、チェックポイントはいくつかあります。おでこを出す際に躊躇するか、しないかなど、その仕草や受け答えの瞬間にその子の本質が見られたりもします。

前髪やメイクで顔のニュアンスがガチガチに固められていて、顔そのものがちゃんと見えなかったりすると、後々スタッフが苦労することをわかっているので、最初にちゃんと見ておくんです。

すっぴんを見せてもらえば、「あ、メイクと髪型で、この子はこうなるな」が、ある程度わかります。逆に、最初からずいぶん仕上がってる子(メイクや髪型がキメキメ過ぎる子)は、きっとそこがマックスなので、その後の伸びしろがないんだろうな〜、って思うことも多いです。

僕らオーディションのプロの前では、何もビビらず、素の自分を見せてくれて問題ないんです。とまあ、オーディションの時点ではそれでいいとして、その後です。

一般人として、普段生きていく上で、大きな意味での「雰囲気の好印象」ってのは大事です。

感覚でいうと、交差点の信号とあっちとこっちくらい離れてるような距離感で、人間のシルエットを見た時にファッションと髪型を見て「あ、なんかええ感じ」とか、「なんかカッコよさそう!」とか「可愛いんじゃない?」って思ってもらうことです。

一般的に日常はそれでいいでしょう。でもタレントやアイドルを目指す、もしくは接客するような仕事の場合、何が大切かって、その人の本質なんです。つまり人間性ですね。「この人は、信用できるな」って思ってもらえるかどうか。

アイドルがなぜ可愛いだけで人気者になれないのか。それは女優さんにしかり。写真で見るだけならめちゃ美しい人でも、タレントさんや女優に挑戦した瞬間に「あれ? なんか違うな」ってなることありますよね。これは「なんだか信用ならんな」って部分を発見してしまうからです。

では、具体的なことをお話していきましょう。

今までにたくさんのオーディションも行い、そして合格後もたくさんの人数が才能を伸ばし、成長していく様を見てきました。そこで大切なことは、仲間やスタッフに愛され、信用されることです。

特にアイドルって最終的にはいかに愛されるかでしょ? ジェンダーに関係なく、愛される、可愛がられることって本当に大事です。

もちろん、歌手であれば才能は当然のことながら、心の中身も大事です。ここは生まれ持っての才能もあるだろうし、育ってきた環境や、これまでの教育・レッスンの受け方にもずいぶん左右されることでしょう。

今日お話するのは、今すぐ信用される秘訣です。

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