つんく♂式プロ芸能講義「アイドル〜女優まで編 」Q&A 第7回
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つんく♂式プロ芸能講義「アイドル〜女優まで編 」Q&A 第7回

つんく♂
中2映画プロジェクト2022オーディションに合格したヒロイン候補生たち。彼女たちから届いた「芸能界で活躍していく上での悩みや質問」に、つんく♂が回答します。これから芸能界を目指す人のために、Q&A講義を連載として無料でお届けします。第7回は、ヒロイン候補生「マイㇻセリン、蒼井 らん(アオイラン)」からの質問につんく♂が答えました。
(文 つんく♂ / 編集 小沢あや(ピース) / イラスト みずしな孝之

マイラ

Q:歌やダンスが苦手…好きだけど苦手… リズム感もないような…少しづつでも自分の身になるような練習方法ってありますか?

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つんく♂:僕のように、パフォーマンスに不自由がある体であっても、訓練は本当に大事です。人間、ヘタでも反復練習を繰り返していると、絶対に以前より上手になります。僕も声帯を失って、本来なら絶対に不可能と言われる発声(声を出すってことね)が、今は食道を震わせる方法で、声のようなものが出せるようになりました。

歌手だった僕にとっては、声であって声でないんですが、家族やスタッフと意思疎通するためには十分役立っています。みなさんも体が健康であるならば、より向上していく素質を持っているわけです。
自分のしたいことや行きたい世界が決まっていて、それにはダンスやリズムが不可欠なのであれば、苦手とかなんとか言ってる間も練習するのみです。絶対に、1年後にはびっくりするようなレベルになってるはず。

もちろん、誰もがBTSのようなレベルの踊れる人になるわけではないです。それは、どんなに訓練してもオリンピックに出られるような人になるには生まれ持った才能も必要なのと同じことです。

でも、練習すれば自転車だって乗れるようになるし、スケートだって滑れるようになる。水泳だって泳げるようになります。1年毎日泳いだら、きっと学校にベスト10くらいに入る人になれるでしょう。

人間の潜在能力なんてそんな感じで、簡単に上にあがっていきます。極論をいえば、みんなが不得意って思ってる英語も「勉強」と思わず、英語が当たり前に飛び交うような環境で生まれていたら、3歳4歳になることにはみんな英語を話します。特別な訓練も苦労も努力もなにもしてません。なのに、話せるようになります。

音楽や演技、リズムも、考え方は同じです。環境がそうであれば、自然と身に付くものなのです。

だから、なるだけそういう環境に自分をおいてあげれば、努力や苦労という意識もしない間まに実力がついていくものです。

セリン

Q:集中力を高めるおすすめのやり方ってありますか?

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つんく♂:これも、基本は訓練ですね〜。

人間が集中してる時間って一番「ぎゅぎゅー」って研ぎ澄まされてる時って20〜30分くらいかな。で、前後の1時間くらいがそこに向かってく時間。さらにその前後30分ほどが、導入と余韻って感じだと思います。

例えば僕が曲を作るとして。最初の30分くらいは、機材をセットしたり、机の上を片付けたり、気になってた資料を読んだり、おやつ食べたり。

まだ集中には程遠いですが、そのあと、雑念が少しずつ減って、30分くらいゴールに向かって集中してって、一番ピークのあたりで、素敵なメロディーが出てきたり、大事な部分にたどり着く。

そして次の30分ほど、興奮を残しつつ、少し冷静に整理したりして、で、このままクールダウンするか、すこし休む。その後、もう一山作って、曲をまるまる作る方向に持っていく。

その日に使える時間によって変わってくるけれど、このように、だいたい3時間でひとつの山を作ります。

なので、大事なのは最初の30分。ここの導入部分で集中に向かっていけない人は、いつもなんにも出来ないまま終わってしまいます。

ちょっと難しい方法ですが、頭の中を「無」にするという考え方を何かの機会に伝えたいと思います。

蒼井 らん(アオイ ラン)

Q:早く寝ても朝起きれません。撮影する時、朝早いと聞きますがどのくらい早い時間から始まるのですか?

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つんく♂:わ〜。なかなかピュアな質問でキュンときます。グラビアとかジャケットの撮影はシチュエーション命です。「その時間しか撮れない」となると、みんなで制限時間内に頑張ります。

例えば、日の出バックの撮影とかだと、朝3時とか4時に起きます。その後、メイクや着替えの準備に入って、5時とか5時半の日の出を待つこともあります(法律的に、みなさんの年齢で仕事が不可能な時間もあるので、判断は必要ですね)。

とはいえ、最近のCDジャケットは、昔のように天候に左右されるような撮影は少なくなりました。グラビア撮影も、今は海外に行けないので、国内での可能な範囲での撮影になりました。なので、グラビアの方が時間に関しては大変だと思います。

なんにせよ、撮影に限らず、時間ってとても重要です。学校もなくなって、ある種いつ起きても怒られない年齢になると、何時までが夜で、何時からが朝なのか、よくわからなくなります。

僕も東京に上京し、仕事もほとんどない時期は朝まで起きていました。「太陽が出そうになるから寝なきゃ〜」ってなって、夕方に起きる……みたいな時期もありました。

そんな状態だから「13時からの仕事だよ」って言われても、11時とか12時に起きるのが大変で……大事な仕事の日ほど前の日なかなか寝れなくて、結果寝坊するなんてことも数回ありましたね。

模範解答を言うと、次の日何もなくても、だいたい同じ時間に寝て、だいたい同じ時間に起きるようにする習慣が本当にベストです。しかし、若いうちは1日12時間でも寝られちゃうので、なかなか難しいでしょう。

それでも一番ダメなのは、「寝坊したからもう今日は休んじゃえ!」みたいな気持ち。たとえ遅れても素直に謝って、何度でもチャレンジするしかないですね。

結局いろんなことの答えが全部同じになってしまいますが、すべては経験です。やってくうちに慣れて、うまくなっていくわけです。

こういう話もこうやってHEROINES HOUSEにチャレンジしよう! という気持ちをもってスタートしていなかったら聞くこともなったろうし、撮影や生配信などの経験も出来なかったはず。慣れるために、自分からいろんなチャレンジをしてくことは大事です。

【中2映画プロジェクト2022】ヒロイン候補生のプロフィールをチェック!

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つんく♂
総合エンターテインメントプロデューサー / TNX株式会社代表取締役社長。1992年、ロックバンド・シャ乱Qのボーカリストとしてデビュー。音楽家として作詞・作曲と、「モーニング娘。」をはじめとした数多くのアーティストプロデュースを手がける。