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浦島坂田船 11/25発売アルバム収録曲「ココ マドモアゼル」セルフライナーノーツ

浦島坂田船がアルバムを作るということで、僕にまたまた楽曲提供の依頼がありました。

前回の作品「明日へのBye Bye」はテレビアニメ「イナズマイレブン オリオンの刻印」のエンディングテーマというのもあって、ある種超ノリノリ曲として仕上げさせてもらいました。

で、今回も例のごとく、ノリノリ系のオーダーかなって思いましたら、『アルバムでのコンセプトがあってカラフルなイメージに仕上げたいんですが、つんく♂さんには「オレンジ」担当でお願い出来ますか?』と。

あら。面白いこと考えるやん!

そう思いました。

楽曲づくりって、「なんでも好きなようにお願いします!」
とか「いつものつんく♂節でひとつよろしくです」
極端に言わば「売れそうなやつを」
を超えて「ヒット曲」を書いてください!みたいなこともあるわけです。

この雲を掴むようなこの感じのオーダーよりは「オレンジ」みたいにひとつキーワードがあると軸が出来るので、嬉しいものです。

で、「甘酸っぱい恋」がテーマというのも添えてありました。

なるほど!
恋愛ソングで「オレンジ」

そしてもうひとつ。

曲は「切ないメロディ」

ほ〜ほ〜。

ここにきてちょっとアンニュイな抽象的な指示が来ましたね。

「切ない」というのは楽曲に置き換えると短調か長調か、迷うわけです。

単に切なさだけを出そうとすると、短調で攻めるのは一番切なくなります。

悲しみや苦しさを強調することも出来ます。

でも、今回は浦島坂田船。

彼らの声を聞いてると、あんまり苦しそうな表現より、恋に夢中だからこそ来る「切なさ」「無常さ」を長調で表現してみよう。
そう思いました。

出会って、恋に落ちたばかり。
それでもお互いに仕事や学校など、すべきことがあって24時間365日一緒に居られるわけじゃない。

会っていても、離れなければならない時間がやってくる。

今回の僕の中のこの恋のイメージは、好き好き同士のはずなのに。
お互いがはっきり「好き」だの「愛してる」など、ちゃんと言葉ででも交わしているのに。

なのに、不安。

君の気持ちが変わってしまうんじゃないか。
絶対に君が「好き」って思ってるより僕の方が「好き」なんだよ・・・
いや、たとえ好き同士であっても、誰かに邪魔されちゃうんじゃないか・・・

などなど、幸せすぎる不安だらけの日々。

それでも会ってる時間を目一杯味わう。

イチャイチャしててももっともっと君を束縛したい。
でも、それをあんまり強くいうと嫌われそうで怖い。

あんまりにも愛おしすぎて、無邪気に寝てる寝顔に対して「完敗」宣言。

君には勝てないよ、という「愛」もあるんだ今日もお別れの時間が来るまで目一杯の愛で過ごす二人のお話。

この2人が過ごすこのお部屋には、ココ マドモアゼルのフレグランスがあって、部屋中がなんともいえないフレッシュかつ甘〜い香りが漂っているのでありました。

となりの坂田君の声:もうすっかり大人なはずなのに、なんて少年チックな声を出すんだ。
現役時代の俺にも絶対になかったこの無垢な声・・・すごく羨ましいです。
この曲の歌い出しにぴったりですね。あと、サビ直前のパートもキュンキュンくるよ!

センラ君の声:打って変わって急に色っぽい大人な声。素敵やん!レコーディングする側としてはとても頼もしいんもんです、こういう声って。マイクののりも非常にいいし、歌を歌うにはもってこいの声です。「不安で」の「で」の部分のビブラート感も大人の余裕を感じるよね。

志麻君の声:男らしい声だなぁ〜。俺に任せろ!俺が守る!感満載で、この曲にある騎士らしさを声からすごく感じます。
もし、この彼女に道でも聞こうものなら、横からすっ飛んできて「何!?どした?」みたいなね。

うらたぬき君の声:いやあ〜参った。この甘えん坊な感じはなんだろ。きっと料理して失敗しても、車運転してて道に迷っても。車庫入れ下手でも許しちゃうよね。そんな声。
裏返りそうな声がそう思わせるんだけど、こういうのって普通10代でなくなっちゃうんだけどね。
それが残ってるってある種の才能だ。


ということで、相変わらず謎の多い彼たちですが、今回は声から感じた勝手な彼らの印象も書いちゃいました!

この曲を聴くときはぜひみなさんもお部屋をココ マドモアゼルの匂いいっぱいにして聴いて欲しいなぁって思ってます!

通常盤RAINBOW_JKT_s


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総合エンターテインメントプロデューサー / TNX株式会社代表取締役社長。1992年、ロックバンド・シャ乱Qのボーカリストとしてデビュー。音楽家として作詞・作曲と、「モーニング娘。」をはじめとした数多くのアーティストプロデュースを手がける。