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セルフライナーノーツ

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【無料マガジン】つんく♂が提供した楽曲のセルフライナーノーツです。
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#つんく

モーニング娘。2024年 11月 27日発売 Album「Professionals-17th」 セルフライナーノーツ

モーニング娘。の17枚目のオリジナルアルバム。 結成して26年なので、年に1枚作っていれば、 もう少しアルバムタイトルがあってもよいところですが、それでも17枚。 「ローマは一日にして成らず」ということわざどおり、歴史があって今はある。 そう思うと感無量です。 ここまでの応援、本当にありがとうございました。そしてこれからもガンガン応援 よろしくお願いします! で、どんなアルバムかという話ですが、 アルバムタイトルは『Professionals-17th』 メンバーもタイトル

超ギャルル「めちゃヤバBoom Boom」 ライナーノーツ

ギャルルを結成したのは2007年。 あの時は三人組のユニット。 「ギャル曽根」というギャルなのにめちゃ食べる存在に魅力を感じ、作ったユニットでした。 出来上がったのが「Boom Boom めっちゃマッチョ!」 企画ものかもしれないけど、音楽は本格的に! それが僕のモットーなので、自分でいうのもなんですが、今聴いてもかっこいいです。 そんなに踊れないし、めちゃ歌唱力があるわけでもないとしたら 何かな?ってところから当時は「パラパラ」に近い「ユーロビート」 な曲として仕上げ

大森靖子 9/18発売Album楽曲「ミス・フォーチュン ラブ」セルフライナーノーツ

まずは、大森さん、デビュー10周年おめでとうございます。 自分でも作曲するアーティストからの作曲の依頼ということで、 どんな曲を期待されてるのか、 こっちもプロとして気になるわけです。 「ゴールドな雰囲気でお願いします」 え? マイナー調で激早テンポな曲ではなさそうなので、 色っぽい艶あり系の曲を意識して書きました。 どんな歌詞を書いてくるかも謎なままですが、 歌詞のハメ方によっては、スピード感のある曲にもなるし、 ミディアムテンポなゆったりまったりな曲にもなるな〜

モーニング娘。’24 8/14 Sg 「なんだかセンチメンタルな時の歌」 ライナーノーツ

仮歌を自分で入れることが出来なくなった分、音符に対して歌詞を落とし込んでいく時に今まで以上に神経を使うようになっています。 仮歌が自分で出来るならば、多少は歌いながら微調整して詰め込んでみたり、その場で歌詞を書き換えたりね。 でも、今は誰が読んでも分かりやすいように、音符に対して言葉数が合うように工夫して書いてるつもりです。 それでも音楽だし、日本語でも英語でも、一音にひと言とは限らないし、受け取る側の主観によって、変わってくるのは当然です。 この曲はそういう意味では

Juice=Juice 5/15 Sg 「おあいこ」セルフライナーノーツ

ノリノリのグリグリを書こうって思っても なぜかそうならない時ってあるんです。 不思議。 今回も久々のJuice=Juiceってことで、 ファンキーな曲とか、踊れるような曲を書こうって思ったけど、 植村の卒業ってのもあったのか(わからんけど)、 頭の中に美しいメロディーが浮かんでくる。 美しい川があって、 蛍が飛んでる。 そんなイメージ。 やっぱ、植村のメンバーカラーが緑だからかな。 この主人公は、失恋をしました。 もちろん悲しいのかもしれないけど、 でも

モーニング娘。’23 feat. 譜久村聖 10/25発売 Single 「Neverending Shine」セルフライナーノーツ

俺が譜久村なら、 自分が歌ってるモーニング娘。を最前席で観たいって思うだろう。 そこから 「僕がもう一人いたら」 という歌詞に辿りついてます。   人称が「僕」になってるのは、 譜久村が歌う分「私」で歌うより 「僕」の方が、より「パブリック」な立ち位置に感じる気がしたからです。   「僕」や「私」で、 アイデンティティを決めるような時代ではないのかもしれませんが、 それでも日本語にそれがあるなら、使い分けさせていただきます。   卒業ナンバーだからミディアムがいいとか、 バラ

モーニング娘。’23 10/25発売 Single「すっごいFEVER!」セルフライナーノーツ

ちょっと小難しい話をしますと、 レコーディングの機材の進化する時期ってのがありまして、 1960年後半にモノラル音声からステレオに発展し、 1980年半ばにはアナログテープからデジタルテープに進化しました。 僕の記憶では1982~3年くらいにコンパクトディスクが登場したので、 その辺りから急激に音質は良くなってるはず。 逆にいわば、その時代までの音源って 「ああ、モノラルだ」 とか「アナログテープの音だな」 というのは割とわかりやすいですが、 1980年も半ば以降の音源って、

寺嶋由芙 2023年08月30日発売 Sg 「大宇宙の無限愛」ライナーノーツ

ハロー!プロジェクトのことも詳しくって、 しかも、彼女がアイドルなりたての頃から知ってて、 そんな彼女がBiSを卒業後も、ソロとして一人戦っている。 と、書くと大袈裟かもしれませんが、 でも、実際にファンの皆さんと力を合わせて、 この日本のエンタメの世界で奮闘しているのは事実だと思う。 年明け早々、 寺嶋チームのスタッフ(確かメーカーさん)から、 「寺嶋に内緒の企画なんですが、 彼女が心より信頼、尊敬しているつんく♂さんから 寺嶋に楽曲を提供していただけないでしょうか。」

モーニング娘。’23 2023年8月30日発売Album「モーニング娘。ベストセレクション~The 25周年~」セルフライナーノーツ、完全オリジナルの新曲に関して

モーニング娘。の25周年を記念したベストアルバム「モーニング娘。ベストセレクション~The 25周年~」の中に収録されている完全オリジナルの新曲に関して解説させていただこうと思います。   HEAVY GATE / モーニング娘。’23 作詞:つんく 作曲:つんく 編曲:大久保薫 心の扉を開こう!というような歌詞は、 世の中的にも、まあ、よくありがちなのかもしれません。   ただ、この主人公はやはりかなり複雑で、 なんとかしなきゃいけないとも感じつつ、 周りのみんなにも「笑

モーニング娘。’23 2023年8月30日発売Album「モーニング娘。ベストセレクション~The 25周年~」セルフライナーノーツ、Disc2に関して

Disc2   さて、Disc2はある種ライブでも鉄板曲、カラオケでも人気の曲、 メンバー人気も高く、つんく♂的にも思い出の曲たちが集いました。   順番に簡単解説です。 1曲目「LOVEマシーン(updated 23 Ver.)」ですが、バックトラックはアルバム「The Best!〜Updated モーニング娘。〜」の時にアップデートしました。オリジナルよりBPMでいうと4アップしてあるので、スピード感アップしてますよ! イントロのコーラス部分はおなじみのオリジナルパート

モーニング娘。’23 2023年8月30日発売Album「モーニング娘。ベストセレクション~The 25周年~」セルフライナーノーツ。アルバムタイトル、Disc1に関して

さて2年5ヶ月ぶりにアルバムが出ますモーニング娘。の「モーニング娘。ベストセレクション〜The 25周年〜」に関して、お話してみたいと思います。   まずはタイトル。   ベスト盤のタイトルなんて、だいたい定型パターンの中のどれかでしょ!?   なんて思われがちですが、一般的なアルバムのタイトルの方が、個性を強調すればプロ的な感覚として「なんかいい感じ!」に出来そうな気がするんですが、 ベスト盤(これって日本的発想だとは思いますが)のタイトルって ・「ベスト盤」ってわかって

アンジュルム 6/14発売 Sg「同窓生」セルフライナーノーツ

世間的にもハロー!プロジェクト内でも、「アンジュルム」という名前が 十分浸透して、元来「スマイレージ」であったことを忘れてしまうほど、 「アンジュルム」として成長しましたね。   竹内が卒業するということで、 寂しいもんですね〜。   ですが、書道家になっていくという、ある種これまでのハロー!プロジェクトにはなかった 規格外の進路。   これには驚きました。  が、冷静に考えて、 日本人にとっては文字だけど、 俯瞰的に見ると、それはアートなわけで、 これまでは歌手として日本国

原田波人 4/5発売 Sg 「純情ホトトギス」 ライナーノーツ

これまでにもいろんなタイプのいろんな歌手の方々に曲を提供させていただきましたが、 今回「純情ホトトギス」という曲を提供させていただいたのは、 なんとも若い20歳の原田波人君。 デビュー前のアマチュア時代の歌やデビューしたての頃の動画も 見させていただきましたが、 なんとも新鮮なキャラクターを持つ彼。 そんな彼がドロドロの失恋ソングを歌うのも変だし、 かといってダンスミュージックを歌うというような企画になるのも「違うな〜」 って思いながら、 どんな曲を作ろうかと実は結構迷い

モーニング娘。’22 12月21日発売Sg「Swing Swing Paradise」セルフライナーノーツ

プロのエンターテイナーであってほしい。 この曲はそういう願いを込めて作りました。   彼女たちが自分達を演出しやすい曲とはどんなのだろうか・・・   前シングルを作り終え、彼女達がその曲達を プロモーションしている様子も伺いながら、 その頃には次の曲をどんな曲にしようかと考えているものです。   日本国内にもたくさんのガールズグループもあるし、 韓国にも刺激的なグループがたくさんあります。   モーニング娘。に今必要なものは個性です。   他との違いをいかにアピールするか。