柏木由紀、アイドル卒業後の今後についてつんく♂にマジ相談!?
ゆきりん「人付き合いどころか、普通の生活が苦手なのかも」
つんく♂:僕が柏木さんのことを面白いと思ったきっかけは、2年前に日本のテレビ番組で、「人に会わないなら、できればお風呂に入りたくない」と話しているのを妻と観た時なんだよね。妻も大爆笑しながら「この子、めちゃいい子〜」って言ってた。確かにかなり驚く発言だけど、それってほとんどの女の子の本音みたいなものでしょ? テレビで発言できるのってすごいことだし、僕の歌詞の世界にいる女の子とも近いニュアンスで共感したんだ。あの発言から同性ファンが増えたんじゃないかな?
柏木:あの番組がハワイのつんく♂さんに届いているなんて、思いもしませんでした(笑)。「ファンが減るから、言わない方がいいよ」って周囲からも止められていたんですけど、蓋を開けてみると、反響が大きかったですね。Instagramにも、「私もお風呂に入るのが面倒です!」と賛同するコメントがたくさん届きました。
つんく♂:妻はお風呂好きで、1時間とか余裕で入るタイプなんだけど、ハワイのお風呂って日本みたいな自動湯沸かし装置がついてないのが多いんよ。きっと壊れても、エンジニアが少なくて修理に時間がかかるから非効率、的な結果だと思うけど。
なので、お湯張りするとタイマーとか掛けて満タンになる前にお湯を止めないと大変なことになるわけ。結局そういうのが面倒で、「シャワーだけでいいか」ってなる。そのうちそれさえも「もう面倒だからいいやぁ」って思うスパイラルに入り込んでて。そんな頃に、テレビを眺めてたら、柏木さんの「お風呂に入りたくない」コメントがあって。「まあ、誰にも会わないなら、お風呂に入らずにぼーっとしてたいよな」って感じで、夫婦して素直にうなずいてました。
柏木:ありがとうございます。お風呂もそうですけど、私は休みの日も何もしないんですよね。
つんく♂:ご飯はどうしているの?
柏木:夕飯だけ食べてます。休みの日はずっと寝ていて、起きると外が暗い時間なんです。仕方がなく冷蔵庫の中にあるものとか、カップ麵を食べて、また寝る。コロナ禍はさすがにやることがなくて、ちょっと料理をしてみたんですけど、好きではないですね。
つんく♂:お風呂は、お湯張りのスイッチを押すのが面倒とかではなく、入ること自体が面倒ってこと?
柏木:そうですね。身体が汚れているマイナスの状況から、ただゼロに戻す作業が辛いんです。メイクとかなら作業した分、プラスになるから楽しいんですけど。
つんく♂:でもメイクも落とさなあかんから、面倒やん。
柏木:そうなんですよね。帰宅した状態のままソファでスマホをいじって深夜2時になったりします。本当に人として駄目なんですよ。
つんく♂:友達と遊びに行ったりもするでしょ?
柏木:しますけど、その場では「いいね!」と乗り気でも、約束した日が近づいてくると「いいって言わなきゃよかった……」と落ち込んできますね。でも、当日はちゃんと行きます。行けば楽しいんですけど、家を出るまでが面倒くさい。
つんく♂:事前に予定を組まれるより、「今日行こう!」とかって誘われる方がええんかな。計画がめんどくさいのか。
柏木:事前に予定を組まれると嫌になるかもしれませんね。「準備しなきゃ」っていうプレッシャーがあるのかもしれません。旅行も苦手です。
つんく♂:1人ランチとかはできるタイプ?
柏木:わざわざ出掛けることはないですけど、歩いてフラッと入るくらいならできますね。でも、同じ店の同じメニューに偏りがちです。人付き合いというか、普通の生活が苦手な節はあります。
つんく♂:夜に毎回同じバーで1人で飲む、とかもしない?
柏木:全然できないです。仕事以外の時間はずっとスマホを眺めて、エゴサしたり、YouTubeを観たり。スマホの利用時間が1日のうち9時間くらいなんです。それ以外、趣味とかもなくて。
つんく♂:AKB48に17年間いたってことは、仕事が一番楽しかったってことやもんね。
柏木:その通りで、仕事があれば十分なんですよね。4月30日に卒業してから暇で暇で(笑)。3連休とかあるんですけど、「無」で過ごしていますね。仕事が入るのを、いまかいまかと待っています。美容は好きなので、ネイルとか皮膚科へ行ったりはしているんですけど。
つんく♂:それをInstagramのコーナーにしようとか、YouTubeに発展させようとか思わないの?
柏木:面倒くさいです。1ミリも好感度を上げたくないんですよね(笑)。だから、美容は自己満足の世界なんです。
柏木由紀、今後の人生設計を語る「音楽活動を続けたい」
つんく♂:卒業後の音楽活動はどうしてるの?
柏木:続けていきたいですね。ソロでシングルを出すのは難しい状況なのですが、年に1~2回はソロライブを開いているので、来てくれるファンがいる限りは歌い続けたいです。
つんく♂:今33歳で、そろそろ40代も見えてくる頃だけど、どんな人生計画なの? 一般的には若く見られるタイプだろうけど、実際、社会人として考えるとまあまあ経験を積んでいる年齢だもんね。
柏木:まったく計画しないでここまできたので、どうしようかなと思っています。「音楽を続けたい」という軸はあるんですけど、一方で、結婚したり、子どもを産んだりもしてみたいんですよね。それは、アイドル卒業を決めた大きな理由の一つでもあるんですけど。まだスタート地点にも立てていないですから。
つんく♂:いっそのこと、33歳までの人生を振り返りながら、「お風呂に入るのが面倒だ」「化粧を落とすのが面倒くさい」みたいなことを本に書いたら? 10万冊くらいは売れそうだけどね。
柏木:私のだらしない部分を書くんですか? 1冊分にはなりそうですけど、結婚が遠のきそうです(笑)。
つんく♂:逆にそれでも来てくれる人なら、ウェルカムでしょ。結婚への近道かもしれないよ。
柏木:なるほど、そのままの柏木由紀でいい! って言ってくれる人が現れるかもしれないですね。なにより私自身も「お風呂に入るのが面倒だ」と発言してから、楽になりました。
つんく♂:でも、世間は求め出すと、「もっとあるんでしょ」ってはやし立てるから、言いすぎ、盛りすぎにならないように気をつけないとね。
柏木:本当にそうなんです。「部屋を掃除しない」とか、マネージャーからは言わないように止められています(笑)。
つんく♂:「撮らせてください」とか言われてテレビ番組が部屋に入ったとして、「なんだ、実際はたいしたことないじゃん」とかもあるからね。
つんく♂へ質問「芸能界で長く居続ける方法は?」
つんく♂:逆に、柏木さんから僕に聞きたいことはある?
柏木:たくさんあります! まずは「芸能界に長く居続ける秘訣」をお尋ねしたいです。私はグループで17年間やってきたのですが、卒業後は自分がアイドルなのか歌手なのかアーティストなのか、決めかねているんです。でも、長く続けていきたいという思いだけはあって。一方で、聴いてくれる人がいないと、自分がやりたいだけでは成り立たない世界なんですよね。
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