「ハロヲタはつんく♂さんの幸せを願ってるんです!」【犬山紙子×つんく♂対談】
見出し画像

「ハロヲタはつんく♂さんの幸せを願ってるんです!」【犬山紙子×つんく♂対談】

つんく♂とエッセイスト犬山紙子さんの対談企画・後編。つんく♂さんが書く歌詞は「人としての将来を本気で思っているからだ」と評価する犬山さんに対して、実は「サブカルに憧れている」という驚き発言も登場です。対談前編はこちら。
(司会・構成 小沢あや / 文 羽佐田瑶子

サブカルに憧れていたつんく♂

犬山:私、モーニング娘。の歌詞に出てくるような女の子になりたいんです。

つんく♂:あの子たち(歌詞の主人公たち)は、みんなどっかでドアを開けて羽ばたいていくからね。

犬山:「Help me!!」や「女が目立ってなぜイケナイ」が大好きで。つんく♂さんの書く歌詞に出てくる女の子たちって、ちゃんと自我と意志があって、それを解放できているのが素敵だと思うんです。

犬山:つんく♂さんは、ご自身が書く歌詞に出てくる女の子についてどう思います?「幸せになれよ〜」なのか、「がんばれや〜」なのか。

つんく♂:歌詞に投影するのは、「10代のうちにもっといけいけ!」って気持ちかな。卒業はおめでとうであって、ここからが勝負だよと。だから、モーニング娘。にいる間に殻を破ってほしいんよ。女の子としてのひとつの成功を素直に楽しんでほしいな。

犬山:つんく♂さんがモーニング娘。に書く歌詞って、「商品」ではなく、「人としての将来」を本気で考えているからこそ書けるんだと思っていて。

つんく♂:綺麗事は言わんけど、俺の作品をプロとして歌ってほしいっていうのは考えてる。プロとしてある程度のとこまでたどり着いたら、そのあとがめっちゃ楽なはず。一度壁をぶち破ったら、ママになっても病気しても、トラブル起こしても、なんとか乗り越えていけるはずって。現役メンバーの間に、そこを突破しておいてほしいね。

犬山:やっぱり、めちゃめちゃ愛情がありますね。私が子どもに向ける気持ちとリンクしました。

つんく♂:俺も斜に構えている時期があったから、シャ乱Qの紅白出演が決まった時も、素直によろこべなかったんよね。

犬山:えー!! そうなんですか。

つんく♂:俺もまあ、こじらせ少年やったからね。だけど、サブカルにはなれなくって。サブカルの人らを見ては「めっちゃいいな」と思ってたよ。

犬山:えーーーーー!!! 私はメジャーの人にめちゃめちゃ憧れていて、でもそれを口に出せなかったのに。

つんく♂:リリー・フランキーさんとか、「サブカルのド真ん中でええな〜!」って思うんよ。20代の、売れる前からめちゃ仲ええんやけど、絶対に俺はリリーさんになれへんやんか。めっちゃおしゃれやし、なんかかっこええし。「俺と何が違うんやろ?」って、ずっと思ってたわ。

犬山:つんく♂さんは、どメジャーだと思います。

つんく♂:でもだからといって、俺はSMAPにもミスチルにもなれへんのよね。シャ乱Qという素材自体はある種マニアックなんだけど、サブカルじゃないという。不思議やろ?

犬山:芯がある方、っていう印象が強いですけどね。

つんく♂:こだわりはあるけど、浅かったのかな(笑)? シャ乱Q時代は。

犬山:えええ〜〜〜〜〜(絶叫)!!! つんく♂さんでも、そんな風に思うんですか!

スクリーンショット 2020-11-24 15.11.45

つんく♂:思うよ。俺は夢や目標を手帳に書いといて、達成したあとに「できたよ〜!」って周りに言いたいタイプだから、人に自分の目標をしっかり言える人が羨ましかった。「もし言うてて出来なかったら、めちゃカッコ悪いやん」って思ったから。でも、ようやくこの年になってからは素直に言えるようになってきたけど。

犬山:どうして変わったんですか?

つんく♂:やっぱ、病気をしたからやな。言った証拠を、SNSに残しておく感覚やね。誰かに先にされちゃったら、もったいないという気持ちがあるのかなあ。

ハロプロが目指すのはディズニーランドーーアイドルファンの在り方

つんく♂:男性アイドルには興味ないの?

犬山:シャットダウンした、という表現が一番近いかもしれません。20代の頃、母親の介護をしていたんですよ。その時に、嵐にハマって。でも、偶像に対して会いたいとか、喋りたいとか、ちょっと違う見方をしちゃうと危ないかもしれないと思って。その点、女性アイドルは「憧れの存在」でいてくれるので。

つんく♂:ええやんか、べつに。韓流を追っかけてるマダムたちは息子じゃなくて、恋人目線やで(笑)? 「楽しそうやな〜!」って思うよ。 

犬山:アイドルを傷つけたくないんですよ。二次元の男性なら傷つけることはないけれど、三次元の男性だと自分の欲をぶつけるようなこと書いちゃったりしそうで……。もちろん悪いことじゃないけど、距離を置いてます。

つんく♂:俳優さんで、ときめく人はいないの?

犬山:嵐以降、いないですね。K-POPもドラマもみますけど、男性に対してときめくって発想が消えちゃって。おもしろい人だ! って思うことはたくさんあるけど、ときめきには繋がらない。

つんく♂:今の旦那の劔氏は、どういう目線で好きなの?

犬山:最初は友達だったんですけど、恋人として好きになったから結婚したんです。

写真 2020-11-24 15 06 54

つんく♂:はー、面白い。あと5年後くらいに爆発して、ゴリゴリにアイドルの追っかけしてるかもしれんな。

犬山:それはね、あると思います(笑)。

つんく♂:「娘がジャニーズが好きだって言うから〜!」って言いながら、一緒にコンサート行って、娘より張り切ってるの(笑)。

犬山:そのパターン、本当に憧れですね〜。

つんく♂:めちゃめちゃ楽しそうよな。

犬山:ちょっと話が戻るんですけど、ファンは自由にアイドルを応援していいけれど、不用意に傷つけるようなことはしちゃいけないと思っていて。とにかく幸せになってほしいと願っているはずなのに、時々、ファンがアイドルに対するコメントで「未成年についてこんなこと言うの?」って思うことはあるんです。

この続きをみるには

この続き: 4,620文字 / 画像2枚
この記事が含まれているマガジンを購読する
このマガジンを購入すると月3本以上の記事をお楽しみいただけます。月2本以上読むなら、定期購読の方がお得です。

月に3本以上、オリジナルのコラムやゲストを迎えた対談記事をアップします。さらに、過去コラムをすべてお読みいただけます。本マガジン内のコンテ…

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!
つんく♂

つんく♂noteを読んでくれてありがとうございます。この記事を気に入ったらスキを押して、有料部分もどんどんSNS等で拡散していただけると嬉しいです!その際は、#つんくnote をつけてつぶやいてください。自分のnoteに持論を書く人も歓迎!感想待ってます!

「すき」ありがとうございます!
総合エンターテインメントプロデューサー / TNX株式会社代表取締役社長。1992年、ロックバンド・シャ乱Qのボーカリストとしてデビュー。音楽家として作詞・作曲と、「モーニング娘。」をはじめとした数多くのアーティストプロデュースを手がける。