BOYS AND MEN 1/27 ALBUM収録曲 「どえりゃあJUMP!」 セルフライナーノーツ ダンス&MV編
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BOYS AND MEN 1/27 ALBUM収録曲 「どえりゃあJUMP!」 セルフライナーノーツ ダンス&MV編

さて、ボイメン話です。 

 10月29日に書き上げたボイメンの楽曲「どえりゃあJUMP!」に関するセルフライナーノーツはもう読んでいただけたと前提にさせていただき、その後のお話を少々。 

 実際、今回は結構時間の無い中、作曲から始まって諸々のコンセプト出しをして、衣装決めたり、ジャケット決めたりしつつ、楽曲を仕上げていきました。 

 時間が押し込んできて実際に困るのはダンスの振り付けとミュージックビデオの撮影です。 

 例えばモーニング娘。ならば、本人たちの力量や、振り付けを理解して覚えるまでの時間など、「ああ、これくらいの時間が必要だなぁ」とざっくりした期間が頭の中で換算出来るんですが、初めての相手となると「踊れる踊れない」は別として、この「振りを理解して踊る」までの尺がどれくらいかかるのか検討がつきません。これが困るわけですね。 

 そもそも事務所サイドから「踊れませんので・・・」と言われていたので、それなりに覚悟はしてたんですが。 

 いざダンスの振り付けに入ると、 男性だし、大人だし、なんだかんだ言ってもこれまで何年もライブ活動はしてきてわけで、女の子にくらべるととにかく迫力はめちゃあるんです。 

 つまり、実は動けてたんです。 

 「ほ〜、ちょっとイメージと違うやん」 

 とはいえ、「動ける」のと「ダンスを理解して、そして踊る」というのは、また全然別物で、大人であればあるほど、今までに経験したことのない指示に体そのものが戸惑うわけです。 

 おそらくサッカーのメジャーリーガーにバレーボールを教えると、身体能力そのものは高いので、きっとそのうちバレーも上手になるだろうけど、最初の1〜2日間は指示された内容通りに体が動かないというか、頭の中で「あの人がこう動くから、そこでジャンプしてボールを打つんだな」とか頭で考えて整理する時間も必要なので時間もかかるはず。 

 そんなような感覚で、初日の振り付けをいれてるビデオを見た時のみんなの顔はどろんこ状態でした。(実際にどろんこじゃないよ) 

 そこから本番のMVの撮影まで、先生によるメンバーへの直接指導の機会がたったの1回だけ。

 僕は僕でダンスの先生に「ここはこう。」「Bメロのここはもっとこう。」 「サビのダンスのイメージは打ち合わせの時の話は一旦忘れて。」 「今の彼らにはもっとこんな感じで!」など、直しもお願いするわけで。 振り付けとして一回体に入れたあとも変更の指示がくるメンバーとしては、なかなか大変だったと思います。 

 ダンスの先生は今回男性のコレオグラファー「えんどぅ」氏にお願いしました。 

 僕が過去に審査員を務めてたものまね番組でちょいちょい見かけてたダンサーなんだけど、まあ、キレあるダンサーで、しかも、顔で踊るダンサー。俺が大好きなタイプ。
ずっと頭の中にメモってて、数年前に一回打ち合わせして、その時は具体的な仕事にならなかったけど、今回は男性グループだし、これはぴったりマッチする!って思って「えんどぅ」に声かけました。 

 そんな「えんどぅ」も僕との仕事は初めてなので、つんく♂流のダンスの仕上げ方もあるので、若干ダンスを表現するときの言語が違うというかね。
なので、お互いそのそれらを理解しあうのもいつもより時間がかかったと思う。 

 実際、えんどぅ先生もレッスンが始まった時、「とっちらかってるメンバー」へのダンス指導にだいぶ戸惑ったと言ってた。 

 「今日が振り付け合わせるの最後です。」って日までにそこまでの修正点を全部伝えて、後は任せるしかなく、最終的にどんな感じまで仕上げてきたのか、MVの引きのダンスを見るまで検討もつかなかったんです。 

 「どうなっったんや・・・心配」と。 

 しかし!なんとびっくり。めちゃくちゃ踊ってるやん! 

 最初にあんなに不安そうに振りを頭にいれようとしてた彼らでしたが、最終的に踊ってる姿は、もう頭での理解を超え、カラダが覚えて踊ってる。
そんな感じでした。 

 お〜!! 

 やるやん! 

 きっと最後の振り付けが終わってから、かなり自己練をやったんじゃないかって思う感じ。 

 やっぱ、この子らなんかちゃうわ。ええ顔してるわ。
ええ顔で踊ってる。 

 そう、顔でダンスしてるんです! 

 このMV やライブパフォーマンスを見ると、今までファンだったみなさんですら、「あ、何か違う。変わった!」って思うんじゃないかな。 

 僕のとっても自信作となりました。 

 メンバーのドヤ顔も溢れまくってるしね。 

 MVの監督は島田欣征さん。 

 これまた初めてお仕事させてもらったんですが、今までと少し違う角度で映像も仕上げたかったのでCGに強い監督さんの動画をたくさん見せてもらって、その中でもキラキラ率とスピード感。そして、一番大事なメジャー感(スケール感というのかな)を感じる監督だったので、お願いいたしました。 

 東京や大阪に対して「名古屋ですいません」みたいなちょっと低姿勢な感覚から「どえりゃあ(ええ感じ)名古屋!」なイメージで思いっきり胸張って飛び出す感じをこの作品に詰め込んでもらった感じ。 

 本当にいい感じに仕上がった。 52歳の俺が見てても、今の彼らって男性として一番脂の乗ってる年齢と思う。 映像見ててニヤニヤってしてくるので、世の女性が見てもなんだかワクワクするんじゃないかな。 

 10代の男性グループやかなりシュッとしてる爽やかな最近のK-POP勢とは全然違うけど、ここ最近みたことない味の濃さとパワー感を感じます。
名古屋コーチンをガラごと何時間も煮詰めた濃厚のスープにニンニクたっぷりで仕上げた鶏鍋って感じかな。 

 ね、癖になるわ。これ。


更新201201_BM_H1_通常盤

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総合エンターテインメントプロデューサー / TNX株式会社代表取締役社長。1992年、ロックバンド・シャ乱Qのボーカリストとしてデビュー。音楽家として作詞・作曲と、「モーニング娘。」をはじめとした数多くのアーティストプロデュースを手がける。